#24 ジョージアで死にかけた話

 

今めちゃくちゃ興奮してるので

久し振りにブログを書こうと思う

 

今日僕は一緒に旅をしてる友達と別行動して

世界遺産の街ムツヘタに行こうと考えながら

トビリシの街を歩きながら写真とったりしてた。

すると一人のタクシー運転手が声をかけてきた

ムツヘタまで行きたいと言うと2wayで50ラリ(2000円)だという

ちょっと高いと思ったしミニバスなら数ラリで行けるので迷ったけど

貸し切りやし楽で観光の都合もつくかなと思ってそれで合意した。

 

ムツヘタまでは約30分

イベリア王国の首都ということもあり、風情があってよかった

高台の教会に行ったりトビリシとは全く違う、ムツヘタのダウンタウンを街歩きした

(写真は後日facebookなりインスタなりあげます)

 

運転手とも途中道中ザクロのジュース買って飲んでたら運転手が

ジョージアのワインを半分くらい注いできて、ジョージアの酒は美味しいぜと言ってきたり(美味しかったけど喉焼けそうやった)

TOYOTAプリウスに彼が乗ってたとこから話が弾んだり

と途中までは割と仲良くしてた

 

しかしムツヘタのダウンタウンで昼ごはんをたべてかえってくると

なぜかめちゃくちゃ怒ってた

出発させた途端わけわからん英語とグルジア語でまくし立てる

 

よく聞くともう4時で4時間近くも拘束されてる

とりあえず450ラリ払え!(論理の飛躍)(日本円2万円近く)

 

最初ふつうに50でいいって言ってたのに時間を急に持ち出してきて

普通に、は??となった

バレないのをいいことにオーケーとか首肯く合間にふつうに日本語で

死ねとかアホかとか●すぞとか言ってた笑

とりあえず埒が明かないから財布に入ってた150ラリを隠し

残り110ラリを見せ、これだけしかないと見せた

 

運転手は大きい溜息をつきながら

ユーロは?ドルは?

と聞いてくる

これに関してはほんとうに持ってなかったのでこちらもノーの一点張り

(一回日本円1000円を見せ、これで250ラリ(日本円一万円相当)くらいあるんちゃう、知らんけどと言ったけど無理だった笑)

次に泊ってるホテルを聞いてきた。これバカ正直に答えたら終わるなと思って

今日のホテルはない 今から決めるつもりだった と言い張った

 

すると向こうもヒートアップしてきて

(運転手はいかにもジョージア人でゴツく、密室やしめっちゃ怖かった笑)

 

 

仲間に電話し始めた 変われと言われて変わると英語が話せる人だったらしく(渡されたのがスマホではなくガラケーでそれもちっこい日本だと10年前以上くらいに使われてたようなものやって、こんなんで話せんのか?と思ったのがなんか印象的だった)

atmに行ってお金をクレカで下ろしなさいと言われた。

万事休すかと思ってたけど、これは逃げるがチャンス来た!と思った。

失敗したら殺されるくらいの剣幕だったけど

これに賭けるしかないと思った。

というかこれは逃げるしかないなと思ってたところへの千載一遇のチャンスだった。

 

僕は急に従順になってお金をおろすからどっかとまってよ

と言った。彼も納得したらしくオーケーと言って車を出した。30分は止まって言い合いしてたと思う。

心臓はバクバクやったけど、正直この状況を楽しんでる自分もいたと思う

ピンチに立たされて生を実感した笑

ずっとこう感じていた

これ逃げ切れたら絶対ネタになる 逃げ切るしかない

 

 

しばらくしたらでかいショッピングセンターに止まって

ミスター、ここでおろしてこいと降ろされた

僕はオーケーここで待ってて、と言い

中に入った 

瞬間ダッシュで反対の出口を目指し、そのまま突き抜け

道路をひたすら走った 運動不足だったけど、

火事場の馬鹿力はほんとうにあるみたいで結構速く走れた

 

そこへ運よく違うタクシーが来たので手をあげると

またも運よく誰も乗ってなかった

入るなり、

「とりあえずトビリシ市街 急いで!!」(ドラマか)

と言うとおじいちゃんドライバーは戸惑いながらもなんとか走らせてくれた。

乗ってる最中、全力で走ったのと見つかるかもと言う緊張で

心臓がバクバクで、吐くかと思ったけど、

スリルにめちゃくちゃ興奮してた 

ホテルまで着いたら絶対ブログ書いてシェアしてやろうとさえ思ってた。

 

しばらく走らせるとどこのホテル?と聞いてきたので答えたけど

知らないらしく、止まって調べ始めた。

いつ追いつかれるかわからないなかドキドキしてた

ジョージア人はひっきりなしにクラクションを鳴らすので、

その度見つかったのかとヒヤヒヤした

 

やっとのことで運転を再開したかと思ったら、

若者ふたりの前で止まり、彼らと英語で話してくれと言う

(思えばこの人も英語が無理だった)

必死の思いで英語の住所と電話番号を見せると

若者たちがホテルに電話してくれた。

そこでやっとわかったらしく、出発した

僕は若者たちサンキューと言いながら本気で心から感謝した

この間もいつ追いつかれるか、ドキドキである

 

しばらくしてホテルが見えてきたとき、

勝った、と思った。

彼に運賃を払い、心からのマドローバ(ありがとうの意味)

を告げ、ホテルに駆け込んだ。

クリーニングされたホテルの布団にドカンと寝転び

勝ちを静かに噛み締めていた。

とりあえずSNSで報告してブログを書こうと思った笑

 

最終的に7000円くらい取られたけど(これでも物価を考えればめちゃくちゃ法外な値段)、二万円おろせと言われてたとこから考えれば最悪の場合のリスクヘッジはできたし

人に話せるような良いネタができてよかったと思う

 

ちなみにトビリシからカズベキという250キロくらい離れた街に乗合バス的なので行った時は

一人20ラリだったので、このクソ運転手がいかに法外な値段を請求してたか

わかると思う

そして最初の合意の時点で彼は全く時間の話は持ち出してなかった

 

なぜか海外旅行するとそれなりのトラブルに巻き込まれる。まあそれもまた魅力なのかもしれないけど笑

 

異国の地ジョージアで死にそうになりながらも

逃げ切った話でした。

 

 

次回からの教訓は面倒でも我慢してミニバスに乗って行こうということ

あとは一点突破で逃げ切ること

逃げるが勝ち

 

 

そのタクシーはホテル周辺で拾ったので

明日以降鉢合わせは気をつけよう